BLOG ブログ

カテゴリ

どれが就職に強い?造園に関する資格を解説!

ブログ



庭師の仕事は公園や個人の庭に美しい緑地空間を生み出す夢のある仕事です。そのため、造園会社に就職を考える人もいるでしょう。しかし、造園会社への就職では、どのような資格があれば優遇されるのでしょうか。また、仕事をしながらでも取得できるのかも気になりますよね。そこで、造園に関する資格についてまとめてみました。

持っておきたい国家資格!造園技能士


造園会社で役に立つのは造園技能士の資格でしょう。造園技能士は、一般家庭から公共施設の庭園の造園において必要となる資格です。さらに、街路樹の剪定においても求められるスキルですので、求人でも造園技能士の資格保持者が優遇される傾向にあります。なぜなら、造園技術士は国家資格だからです。造園技能士の資格取得の方法は、受験する級によって異なります。3級の場合は1年以上、2級の受験には3年以上の実務経験が必要です。2級合格者の場合でも1級の取得には5年以上の実務経験が求められ、直接1級を受験する場合には12年以上もの実務経験が必要となります。

試験内容には学科と実技があり、学科では造園工事作業における施工法や材料などが出題されます。実技では、実際に竹垣を制作するなどの造園工事作業や、木の枝による樹種判定などがあり、高い技術力が求められるのです。合格率は2級や3級で40%程度、1級の場合には25%のため、非常に難関だといえるでしょう。実務経験が必要なことから、仕事をしながら受験する人がほとんどです。

ただし、出題範囲が広く、教科書を読んで過去問を繰り返す方法では時間がかかりすぎます。講習なども行われていますので、参加しておくのがいいでしょう。また、通信講座などを利用する人もみられます。造園技能士の学科試験には3,100円、実技試験には16,500円が必要です。実技試験は6月上旬~9月中旬または12月上旬~2月下旬に行われ、学科試験は7月下旬~9月上旬および1月下旬~2月上旬に開催されています。

造園施工管理技師も優遇される国家資格


造園施工管理技師は、造園におけるマネジメントから現場での作業に至るまでほぼすべての業務が行えることが証明される国家資格です。主任技術者や管理技術者になれる資格であり、剪定に関する資格の種類の中でも難関であることが知られています。そのため、造園施工管理技師を持っていると高い技術が証明されるでしょう。2級の取得には大学を卒業してから1年以上の実務経験が必要です。短大卒や高専卒の場合には2年以上、高卒で3年以上、その他の場合には8年以上の実務経験が求められます。1級の取得には大卒でも最低で3年以上の実務経験が必要です。短大や高専卒でも5年以上、すでに2級の合格者であっても5年以上の実務経験があることで受験資格が与えられます。

試験には学科と実地があり、学科では土木工学や施工管理法、工事の施工に必要な法規についての知識が必要です。実地では施行管理法関する専門的な分野からの出題であるため、非常に難しいといえるでしょう。2級の場合には72%程度の合格率ですが、1級の場合には54%程度です。試験は東京や大阪などの全国の10地区で開催され、学科試験は9月、実地試験は12月に行われます。学科試験には手数料として10,400円、実地試験にも10,400円が必要です。

造園施工管理技士試験の受験には特別なスクールや学校に通う必要はありません。試験範囲を把握し、市販されている参考書や問題集などを取り入れると合格への可能性も高まります。インターネット上にも情報はたくさんありますので調べてみるのもいいでしょう。実務経験が必要なことから造園会社へ就職してから取得する人がほとんどであり、仕事をしながらであっても取得できます。

まだある!剪定に関する国家資格


造園会社の求人では、ほかにもいくつかの資格が役に立つことがあります。そのなかでも国家資格となるのが、園芸装飾技能士です。園芸装飾技能士は樹木の剪定はもちろんのこと、フラワーアレンジメントや観葉植物も使用した屋内の園芸装飾において一定の技術を持っていることを証明します。フラワーデザインを得意としている人は、フラワー装飾技能士の資格を取得してみましょう。試験ではブーケやコサージュなどを作成します。

公的資格では、シビルコンサルティングマネージャ(RCCM)造園部門や登録ランドスケープアーキテクトなどが挙げられるでしょう。建設コンサルティング業務などで活かせる資格ですので、造園会社でも幅広い活躍が期待できます。街路樹などを担当する造園会社への就職を希望している場合には街路樹剪定士も人気の資格です。植物の健康を保つ土壌のスペシャリストである植栽基盤診断士や、林業に関する専門的技術者の資格である林業技士なども役に立ちます。

まだある!造園会社への就職に役立つ資格


造園会社の仕事は、庭のエクステリアや土木関連の仕事も多く、多岐にわたるといえるでしょう。そのため、さまざまな資格を取得していることで採用されやすくなります。また、仕事をしながら資格を取得し、スキルアップすることで仕事の幅を広げる人も多いものです。造園会社の求人では、エクステリアプランナーの資格を持っていると、設計図作成の技術や施工管理の能力がアピールできるでしょう。また、土木施工管理技士も土木関係の仕事を受ける際に信頼を得られることから人気の資格です。土木施工管理技士は造園施行管理技士とならぶ難関の国家資格ですので、採用でも重視されます。

造園会社に入社後にもたくさんの資格を取得しよう


造園会社ではさまざまな仕事をこなすため、保持している資格の種類が多い場合には優遇されやすいといえるでしょう。なかでも、難関の国家資格を持っていると採用されやすくなります。ただし、国家資格などは資格取得に際して実務経験が必要であり、就職してから挑戦することが多いでしょう。資格を持っているとスキルアップにつながります。たくさんの資格を取得して一流の庭師を目指しましょう。

HOME//BLOG//どれが就職に強い?造園に関する資格を解説!